ZARD 坂井泉水辞典 2


 Hypnosis
 作詞 坂井泉水

 山が嫌い 海が嫌い 都会が嫌いなら
 この街に錆びついているよ


1999年4月7日に
発売された曲『Hypnosis』
(『MIND GAMES』c/w)は、
作詞が坂井泉水
と記されているのだが…。






ジャン=リュック・ゴダール
の映画『勝手にしやがれ』
の台詞は、すべて
『ゴダール全集1
(監訳 蓮実重彦・柴田駿)』
(竹内書店)収録の
『勝手にしやがれ』
(『A BOUT DE SOUFFLE』
(C)JEAN-LUC GODARD、
採録・構成 宮本次郎)
からの引用によるもの




『Hypnosis』の前半は、映画『勝手にしやがれ』の台詞をほぼ書き写している。

この書き写したことについては後に触れるとして、
初めてこの作品を読んだ時は、”盗品をうまく捌けなかったな”と思ったのだが、
よく考えてみると、ゴダールの作品から書き写した文章は、
坂井泉水がこれまで書いたことがない文章であり、
その良し悪しは別として、
坂井泉水の世界観からは書くことができない。

坂井泉水には、見つめているけれどわからない、とは決して書けない。
坂井泉水にとって、見つめることを否定することは不可能なことなのだ。

なぜか? それがZARDだからだ。
坂井泉水がZARDに属している限り、従わなければならない掟なのだ。

では、坂井泉水はZARDの掟を破ったのか?
破っていない。この文章はゴダールの書いたものだからだ。



ZARD 坂井泉水辞典 3へ
ZARD 坂井泉水辞典 1へ

©雪柳春雷
Copyright (C) 2009 Syunrai Yukiyanagi. All rights reserved.