ZARD 坂井泉水辞典 10

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『Hypnosis』における『勝手にしやがれ』からの
大胆な引用は、
たとえ自らを批判するために必要だったとしても、
作詞家としての
ZARD主義的ないかがわしさがないわけではない。

歌詞の半分を映画の台詞から丸写しするやり方は
世間には通用しない。

このやり方を認めてしまうのであれば、
売れやしないだろうが、
私は今日から作詞家として
少なくとも一万曲程度は作品を書ける。

坂井泉水のこれまでの作詞の履歴を辿って行けば、
作詞家としては才能が足りなかったことがよくわかるし、
それが大きな理由となって、
ZARD主義を否定できなかったのだろう。

結局、
坂井泉水はZARDに留まった。

2000年以降、坂井泉水はZARDを模倣することになる。
ZARDのスタイルを貫いたと言えば聞こえはいいが、
晩年の作品はさらに出来が悪く、
ZARDの坂井泉水として
生き延びるためにステージに立った。

そして三年後に死んだ。
残念なことに
ZARDだけはまだ生きている。





ZARD 坂井泉水辞典 1-10 終

©雪柳春雷
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