ZARD 坂井泉水辞典 3


 Hypnosis
 作詞 坂井泉水

 「何故 そんなに たくさん聞きたがるの?」
 まだ分からない どこに魅かれているのか

























DVD版

あなたの何に
惹かれてるのか

(日本語字幕 寺尾次郎
監修 山田宏一)






1998年の暮れに坂井泉水は、
2000年からは(ZARDを解散して)ソロになることも考えている、
と中学生に向けて発言している。

この計画は後に何らかの理由で頓挫してしまうことになるのだが、
その過程で、
坂井泉水と蒲池幸子がZARDから分離する計画の過程で
書かれた『Hypnosis』は、
ZARDという封鎖された地帯の外側から、
蒲池幸子がZARDの坂井泉水に対して批判的に分析を試みた
唯一の作品である。

勿論、この二人は共謀している。
この二人の関係は、
1/2プラス1/2ではなく、
1プラス1である。

『Don’t you see!』以降の数年間は、
この蒲池幸子プラス坂井泉水=二人という関係で
作品は書かれている。
私が言っているのは、
作中の「あなた」とか「君」とかの対象は、
蒲池幸子あるいは坂井泉水だということだ。
ただし、ZARDという封鎖された地帯の内側からである。

『Hypnosis』だけが、一人だけではあってもZARDの外へ出た。

このように意図は理解できたとしても、
坂井泉水(あるいは蒲池幸子)自身の言葉で書かれなかったことが、
作家的倫理観の問題を残してしまうことになる。



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©雪柳春雷
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